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  • 118. Hicks 2024/04/19(金) 13:29:32 

    >>114
    補足
    1970年代から80年代初頭のインフレ加速は、オイルショックが発端だっただけで、供給サイドのショックだけではインフレ加速が起きるわけじゃないのは認識しておかないといけない

    またゆっくり書くが、要因は金融政策によるマネーサプライ増加(金利操作を重視しすぎた結果)、賃金とインフレの悪循環、実質賃金の伸縮性の低さによる賃金調整機能不全(低ければ低いほどインフレ加速する)、予想実質金利の上昇による投資の停滞

    二回目のオイルショックでは、日本が欧米よりインフレをうまく抑制できたのは、金融政策でマネーサプライ増加を抑えたこと、金融自由化の進展、実質賃金の伸縮性が高かったこと、供給網の分散化、在庫管理技術向上、民間企業による省エネ投資で生産効率を上げられたこと、変動相場制による為替市場の進展(輸入インフレが軽減される)

    112さんは経済全体に影響及ぼすようなマクロ政策を変更するでなく、供給のボトルネックになってる部分を見極めて重点的に解消を促すべきであって、民間投資ではカバーしきれないならば財政政策とはいってももつときめ細かいレベルのミクロ政策でやりようがある、と書いてる
    勘所は押さえられてるかなと思う

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  • 119. yuri 2024/04/20(土) 01:50:54  ID:xJ1rotvdrg 

    >>118
    補足してくださってありがとうございます
    そうですよね、112さんはいろんな要因が働いている中の一つをお話してくださった感じなのかなと思いました…

    実際にはいろんな要因が複雑に絡み合っていて、背景にあったのは供給ショックだけではないとお話されているところなんですけど

    前にDAD曲線の動きや期待インフレ率の影響γのお話されていたのを思い出してちょっとやってみようと思って
    でも難しくて途中で分からなくなってしまって、結局期待インフレ率の変数のないモデルになってしまいました涙

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  • 120. yuri 2024/04/20(土) 01:56:44  ID:xJ1rotvdrg 

    >>118
    (t-1期)均衡点A,インフレ率πt-1

    (t期)オイルショックのような供給ショックは、DAS曲線の変数vの増加でDAS曲線を上方シフトさせる(均衡点B,インフレ率πt)

    (t+1期)持続する供給ショックと、インフレ率上昇に伴う期待インフレ率の上昇が、DAS曲線をさらに上方シフトさせる(均衡点C,インフレ率πt+1)

    供給ショックによってこんな感じでDAS曲線は上方シフトしていって

    政府によるエネルギー開発関係の政策では、DAD曲線を上方シフトさせつつ供給ショックによってDAS曲線を下方シフトさせ生産量の回復とインフレ率低下を実現させたか、もしくはHicksさんがいろいろ書いてくださったような他の政策や要因との組み合わせでバランス取った感じになるのかなと考えていました

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  • 123. yuri 2024/04/21(日) 17:39:32  ID:xJ1rotvdrg 

    >>118
    連投してすみません
    DAD曲線に期待インフレ率の変数があるモデルで再考してみました

    期待インフレ率の係数γ/αをどうおくかで悩んだんですけど、とりあえず70-80年代の高インフレの国ではγが大きかったということなので、DAD曲線がDAS曲線と同じだけシフトする状態で仮定しました

    (t+1期)DAD曲線の上方シフトが加わるため均衡点はC'、インフレ率はπt+1'
    期待インフレ率をより高めるため、次期(t+2期)のDAS曲線のシフトはより大きくなり、インフレは加速する

    (t+n期)高インフレが進行して価格弾力性が高まってβが大きくなりDAS曲線がスティープ化すると、さらにインフレの加速が進む
    γ/αの変化によりDAD曲線がDAS曲線より大きく上方シフトする状態になれば、さらにインフレ加速が強まる(インフレスパイラル)

    DAD曲線がこのように動くのは、ディマンドプルがある程度強い状態の経済を表しているのかなと思ったんですけど、70年代の日本でこれがどこまで起きていたのかなと思いました

    例えば最近の日本だと期待インフレ率が高まっても総需要がこのようには動いていない気がするので、もっと係数は小さくてDAD曲線のシフトはそれほど起きていないのではと思いました

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  • 124. yuri 2024/04/21(日) 17:45:49  ID:xJ1rotvdrg 

    >>118
    > 実質賃金の伸縮性の低さによる賃金調整機能不全(低ければ低いほどインフレ加速する)
    ここがよく分かりませんでした…

    考察のためにDAS曲線を拡張してみたんですけど
    賃金(インフレ率)に対する期待インフレ率の影響度合いμを導入すると
    π=β(Y-Yf)+μπ*+v

    70年代の日本はμ=0.4(米国はμ=1)くらいだったと推計されているとすると
    日本は米国と違って賃金の上昇が期待インフレ率に追いついていない、つまり実質賃金マイナスを労働者が許容している状態なのかなと思うんですが

    そのような状況では、期待インフレ率に対するDAS曲線の上方シフトは小さくなって、インフレは加速しにくくなるんじゃないのかなと思ったんですけど、どこかおかしいでしょうか…

    このあたりの内容すごく難しくて、ちゃんと理解できていないかもしれないです

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