ガールズちゃんねる
  • 208. 匿名 2015/09/21(月) 08:59:52 

    (つづき)

    岸首相が帰国し、新条約の承認をめぐる国会審議が行われると

    安保廃棄を掲げる日本社会党の抵抗により紛糾した。

    締結前から、改定により日本が戦争に巻き込まれる危険が増すという懸念や、

    在日米軍裁判権放棄密約から派生する在日米兵犯罪免責特権への批判により、反対運動が高まっていた。

    スターリン批判を受けて共産党を脱党した急進派学生が結成した共産主義者同盟(ブント)が主導する

    全日本学生自治会総連合(全学連)は「安保を倒すか、ブントが倒れるか」を掲げて、

    総力を挙げて、反安保闘争に取り組んだ。

    まだ第二次世界大戦終結から日が浅く、人々の「戦争」に対する拒否感が強かったことや

    東條内閣の閣僚であった岸首相本人への反感があったことも影響し、

    「安保は日本をアメリカの戦争に巻き込むもの」として、多くの市民が反対した。

    これに乗じて既成革新勢力である社会党や日本共産党は組織・支持団体を挙げて全力動員

    国鉄労働者を中心に「安保反対」を掲げた時限スト、全学連の国会突入戦術には皮相的な立場をとり続けた。

    5月19日に衆議院日米安全保障条約等特別委員会で新条約案が強行採決され、

    続いて5月20日に衆議院本会議を通過した。

    委員会採決では、自民党は座り込みをする社会党議員を排除するため、

    右翼などから屈強な青年達を公設秘書として動員し、警官隊と共に社会党議員を追い出しての採決であった。

    これは、6月19日に予定のアイゼンハワー大統領訪日までに成立させようと採決を急いだものであった。

    +4

    -2