ありもしない小説のタイトルを書くと誰かが読んだ感想を書いてくれるトピ

>>82
都会のキラキラした生活に憧れて、親の反対を押し切って上京してきた礼美が淡々と描かれています。
大学生活は友達もできサークル活動にバイトにとそれなりに楽しかった。
しかし就職は不景気を受け、入りたかった会社には入れずなんとか派遣で働いてる。
この辺りから礼美の理想とはかけ離れて行く東京暮らしに、理想と現実のギャップを感じ自分と重ねて哀しくなりました。
楽しく仕事をしてイケメンの優しい彼がいて、インスタはキラキラで溢れているはずだったのに、現実は不満ばかりの仕事で彼氏もいなければ生きていくのにやっとの毎日。
毎月なんとか￥1000を貯めて、目標まで溜まったらあのバッグを買うんだと会社の帰りに眺める礼美に思わず1人で涙してしまいました、自分と同じだったので。
そんな自分自身をかわいそうと思うことが情けなくてまた涙。
でも明日も嫌だけど仕事には行かないと生きていけないし、まだ田舎には戻りたくないのは私も礼美と一緒なので、なんだか勝手に礼美と友達になったみたいに思いながら読み進めました。
私や礼美みたいな境遇の人は多いと思うので、共感できる人は多いと思います。