ガールズちゃんねる
  • 1944. 匿名 2015/03/27(金) 10:56:05 

    百先生、ご覧になっていますかー?やはり皆さん、先生の小説も書き込みも、面白いと仰っていますよー
    プロポーズを受けた次の日の場面も、台詞も説明も全て、むちゃくちゃ面白いですよ!

    『殉愛』p.86
    Kが帰って部屋で二人きりになると、たかじんは「一緒に闘ってくれるの?」と訊いた。さくらがイタリアに帰るチケットを引き裂いたと言うと、彼は驚いた。
    「お婿さんにしてくれるのは、ほんま?」
     さくらが「はい」と答えると、彼は「よっしゃー!」と歓声を上げた。
    「頑張って、森田たかじんになる!」
     さくらはその言い方がおかしくて笑った。
    「元気が出てきたら、お腹がすいてきたわ」
     たかじんはおどけて言ったが、笑顔の裏では必死で恐ろしさをこらえているようだった。
     食事を終えたあと、たかじんは相原康司という男を読んだ。
    …略…
     ちなみに相原は私が構成を担当している「探偵!ナイトスクープ」のディレクターをしていたこともある。いつもにこにこ笑っていて、口が軽くて少し抜けたところがあるが、義理堅くて男気がある。たかじんは「アホ原」と呼んでかわいがっていた。各テレビ局のスタッフたちからも、「たかじんの一番の子分」と言われている男だ。
    「師匠、何ですのん?」
     相原はいきなりの呼び出しの理由を訊ねた。彼はたかじんのことを「師匠」と呼ぶ。
    「アホ原、お前にだけは言っておこうと思って、来てもらったんや」

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