ガールズちゃんねる
  • 1823. 匿名 2015/03/26(木) 21:43:25 

    百田先生、初めておモテになったのがさくらさんから。今日のツイートと、百田先生が昨年偲ぶ会でお感じになった、さくらさんの印象をご紹介しますね。ほんとにピュアな方なんだから…

    『殉愛』p.8
     会が始まってしばらくして、私は和服を着た清楚な女性に「百田さんですか」と声をかけられた。…

    p.9
     私は週刊誌の記事を鵜呑みにしていたわけではないが、どういう女性かについては少し興味があった。というのも、たかじんは名うての遊び人である。水商売の女性から素人女性にまでよくモテたし、「女」は常に十人近くいた。もっともスキャンダルになるような遊び方はしない。
     そんな男が最後に妻として選んだのは、どんな女性だったのか。もしかしたら彼女は週刊誌に書かれたような一面を持つ女性なのかもしれない。だとしたら天下の遊び人であったやしきたかじんが、人生の最後に女に手玉に取られたなんて皮肉だな、などと勝手に小説家的な見方をしていた。
     ところが実際に私の目の前に立つ未亡人は、「女帝」や「悪女」などというイメージとはほど遠かった。頬はやつれ、全身は今にも折れそうなくらい痩せている。もっとも見た目の印象と中身が同じだとは限らない。
     彼女は丁寧な口調で挨拶した。
    「百田さんにお目にかかれて、大変嬉しく存じます」
     私は「ありがとうございます」と答えながら、内心訝った。いったいどうして縁もゆかりもない私に合って嬉しいのか。彼女は続けた。…

    p.10~11
    このトピの859番でご紹介した、未亡人が百田先生にメモを見せる場面。

    p.12
     会が終わりにさしかかると、未亡人がマイクを持って挨拶した。涙を必死でこらえ、気丈に振る舞いながら、会場を埋めた出席者にお礼の言葉を述べていた。
     私はふと思った。今、彼女はどういう気持ちなのだろうか。
     愛する夫が旅立ってわずか二カ月、おそらくいまだ悲しみも癒やせていないはずだ。にもかかわらず、こうした一種華やかともいえるイベントに引っ張り出される。そして、大勢の人たちの好奇の目にさらされながら、「やしきたかじんの妻」として振る舞わなければならない――。これは見ようによっては実に残酷な見世物に思えた。

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