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今月の雑談トピ【2020年6月】

13550コメント2020/06/30(火) 23:49

  • 6232. 匿名 2020/06/01(月) 18:06:23 

    >>1
    総額32兆円の第二次補正予算が
    閣議決定されました。

    無論、総額も中身も不十分で、
    「最悪」10兆円強しか真水にならない、
    自民党と財務省の双方が
    「渋々納得する玉虫色の予算」
    ではあるのですが、

    4月末時点では、
    「第二次補正予算はやらない。
     やっても、数兆円」
    という話が、永田町を飛び交っていたのですよ。

    GW明けに「国民の声」を受けた
    自民党の国会議員が騒ぎ、大規模予算を求め、
    党側の岸田政調会長と
    官邸側の西村経済再生担当大臣が汗を流し、
    何とかまとめ上げたのが第二次補正予算なのです。

    もちろん、恐慌下の日本経済を救うには
    全く足りませんし、
    「現金給付」「粗利補償」「消費税率0%」
    も実現していない。

    それでも、今回の第二次補正予算を
    「評価するべき」と考える理由を、
    三つ、挙げておきたいと思います。

    一つ目。
    元々は「補正予算? やらねえよ」と、
    舐めた態度だった官邸、財務省が、
    「国民の声を受けた
     自民党国会議員の奮闘」により、
    一次補正を越す新規国債発行に
    踏み切らざるを得なかった。

    つまりは、憲法で保障された
    「国民の財政主権」に基づき、
    政党政治が機能し、政治が動いた。

    この「成功体験」は大きいですよ。

    二つ目。
    第二次補正予算が国会を通ると、
    2020年度の日本のPB
    (プライマリーバランス)赤字は、
    約67兆円に達することになります。

    PB赤字=政府の新規貨幣発行ですが、
    2020年度の「政府貨幣発行額」は、
    リーマンショック期や東日本大震災期の
    二倍を超すことになります。

    それにも関わらず、国債金利は上がらず、
    インフレ率も低迷するという光景を、
    今後の日本国民は目にすることになるのです。

    何しろ、日本銀行が国債無制限買取を
    宣言しており、さらに恐慌で総需要が
    激減している以上、67兆円「程度」の
    政府の貨幣発行、需要創出で国債金利や
    インフレ率が上昇するはずもないのです。

    結果的に、日本国民は
    「財政破綻論が嘘だった」という現実を
    目撃するか、あるいは「突きつけられる」
    ことになります。

    それにも関わらず、
    財政破綻論を駆逐できないとなると、
    「そんな国は普通に亡びるだろ」
    としか言いようがないですよ。

    三つ目。
    政界に「財政拡大は国民から評価され、
    緊縮財政は罵倒される」という空気が
    醸成されつつある。

    実は、これが一番でかい。
    日本の国会議員の多くは、
    所詮は空気で動くのです。

    本気かどうかは分かりませんが、
    5月29日、あの麻生財務大臣までもが、
    ↓こんなことを言い出した。

    「増税に頼るのではなく、
     景気回復によって税収が伸びることを目指す」

    政治的なアドバルーンなのかも
    知れませんが、とにもかくにも
    現在の日本で権力を持っているのは
    自民党なのです。

    自民党において、
    「財政拡大が評価され、
     緊縮財政が罵倒される」
    という空気が常識化したとき、
    我が国の緊縮財政路線からの
    脱却は本格化します。

    そういう意味で、今回、
    不十分とはいえ新規国債発行の拡大に
    努力した岸田政調会長や西村大臣を、
    少しだけでも評価し、
    褒めて下さるとありがたく存じます。

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