ガールズちゃんねる
  • 441. 匿名 2019/07/21(日) 19:17:52 

    小2くらいまで一緒に住んでいた父方のおばあちゃん。ある事情で県外に住んでる叔父の家に引っ越してから疎遠になった。
    母がよく虐められたと聞かされてたけど、どうしても嫌いにはなれなかった。あまり覚えてないけど、一つだけ優しかったおばあちゃんの記憶があったから。

    ある夏の台風の夜8時過ぎ、リビングで父、兄、私でテレビを見てた。雨と風が強くて雨戸がガタガタ鳴り、「凄い強いね〜」なんて話してたら“ピンポーン♪”とインターホンが鳴った。
    こんな夜に誰だろう?緊急回覧板かな?と思いながら私が電話の受話器を取り対応したら、返答がなかった。イタズラかな?と思い受話器を切って、イタズラだったかもと父に話してテレビを見た。
    数分後、また“ピンポーン♪”とインターホン。私がさっきと同じで普通に対応して出たら、無反応。風が強く吹く音しかしなかった。「イタズラなら辞めてください」と言って受話器を切った。
    そして、また鳴り今度は父が対応しても反応がなく、受話器を切った。
    4度目のインターホンが鳴り、怖かったけど走って玄関に行き、勢いよくドアをバッと開けて傘を振り上げて出たら誰もいなくて力が抜けた。周りを見渡しても誰も何もいなかった。父と兄は後ろから走ってきてた。
    それからピタっとインターホンは鳴らなくなった。「何だったんだろうね。」と話して終わった。

    その1週間後位におばあちゃんが亡くなった。
    もしかしたら、虫の知らせだったのか私達に会いに来てくれたのかなと父に話した。
    私は会うことも出来ず、何もしてあげられなかったことを悔やみ葬式で自分でも驚くくらい号泣した。
    数年後、お墓参りの時に偶然伯母に会った。おばあちゃんが私のことをよく話してたと聞き、心が救われた気がして泣いてしまった。
    今年も会いに行くからね。

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