誰も信じてくれない不思議な経験ありますか？part③

高1の夏休みに父方の田舎の離島に遊びに行った時に都会育ちだったから夜の暗さを体験したくて深夜1時くらいに散歩に行った。
台風が近づいてきてたから月明かりもなくて道すら分かりにくいぐらい真っ暗で、最初は暗いのが楽しくてウキウキしてたんだけど次第に木が風でザワザワしてるのと波の音が怖くなってきたからウォークマンで音楽を聴いて気を紛らすことにしたの。
それでポップな音楽で怖さがなくなってきて鼻歌を歌い始めたぐらいに耳元で「すみません」ってものすごく小さい声がした。
イヤホンをつけてるから声なんか聞こえるわけないしそもそも近くに誰もいないので聞き間違いだろうと思って無視してたらさっきより少しだけ大きい声で「すみません」ってまた聞こえて、それも無視したら「聞こえてるんだろ！」ってすごい大きい声で怒鳴られた。
流石に聞き間違いじゃない！とビクッとして周りを見回したけどもちろん誰もいなくて、イヤホンを外してもさっきまでの自然音が響いてるだけ。
結局は空耳だったって結論にしかならないけど未だに夜の道はちょっと怖い。